Sea of Tranquility

しずかのうみ

喪失

喪失

喪失

去年くらいからスウェーデン語をちょっとだけ勉強しているんですが、それつながりでできたお友達からこのミステリーを勧められて読んでみました。ミステリーなのでネタバレしない程度にご紹介しなければならないのがもどかしいですが、率直な感想としては、とても面白かったです。旅行中に少しずつ読み進めるつもりだったのに、行きの飛行機の中で全部読んでしまいました。 ざくっとあらすじを書くと、裕福な家庭に生まれ育ったにも関わらず母親との確執から家を出てホームレスとして生活するシビラという女性が連続猟奇殺人事件に巻き込まれ、容疑者として追われる…というものです。舞台はストックホルムで、出てくる地名も人名もスウェーデン語。最近勉強を始めた私にはそちらの面でもとてもいい刺激になりました。事件が解決する過程はスリリングですが、なかなか痛快です。ちょっとネタバレですが、パトリックのママ最高です。 ラストの展開からすると、映画化しても面白いかな。

夏への扉」「サイド・エフェクト」と「誰かの思惑に巻き込まれて窮地に立たされた主人公が不屈の精神で巻き返しを図る」話が続いていたのですが、これもそうでした。そんなストーリーにご縁のある今日この頃なのかもしれません。