- 作者: 朝永振一郎,江沢洋
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1997/01/16
- メディア: 文庫
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部屋とワイシャツと量子力学と私。ノーベル物理学賞を受賞された朝永振一郎先生の講演やドイツ留学中の日記を収録したものです。 物理に昏くても、難しい用語がわからなくても、朝永先生の「とにかく量子力学をなんとかせんといかんのじゃ!」という熱意と気迫に押されて読み進められてしまいます。湯川秀樹という同年代のライバルをめっちゃ意識しつつ、なんで自分はこんなことができないんだー、なんで自分はこんなことばっかりやってるんだー、という自省の連続は読んでいてもつらいものがありましたが、結果として報われたことを知っているので「朝永くんがんばれ、絶対うまくいくから」と励ましながら読んでいました。 改めて湯川秀樹の功績などを追ってみると、彼は彼で朝永振一郎と比較されて大変ではあったようですね。ソースがWikiなのでアレなんですけど。 「現象の由来を明らかにする」理論物理学、因果な学問という印象でした。私はウェーヴィクルが出てきたあたりでもうよくわかんなくなったよ…。 SF大好きな人たちが大好きなディラックが何度も登場するのでなんだか嬉しいです。(って私光瀬龍の原作は読んでないんだけどディラックって聞くと「虚数空間!!」と脊髄反射してしまいます) もうすぐ2回目の夏休みなのでハイゼンベルクのお墓参りに行こうかなぁ。
追記:朝永先生のお墓参りには行ってきました。