Sea of Tranquility

しずかのうみ

インサイド・ヘッド

ピクサー映画でじわっと泣いちゃうなんてあたしったらーやだー。 最初英語で観たんですが、このテンポ感を吹き替えはどんだけがんばったんだ?と興味がわいて、途中から日本語にしました。まあまあがんばってた。後でキャストを見たらヨロコビが竹内結子、カナシミが大竹しのぶだった。さすが後者はうまい。ママは田中敦子様だったのか~。ところで英語版のママはダイアン・レイン。パパはなんとカイル・マクラクラン!しかもフランク・オズまで出ていたとは。帰りの便では英語で観よう。

…というわけで帰りは英語で観ました。そうするとやっぱりテンポ感では勝ててませんでした。ヨロコビ役の人うまいなあ。早口でも滑舌がいいし。 原語だと「長期記憶」などの心理学専門用語を普通に使っているのでちょっとびっくり。日本語では「記憶の保管場所」みたいな冗長な説明になっていましたが。このへんは翻訳でももめたのかな。まあ英語でlong term memory って言われても子供も普通にわかるだろうけど日本語で長期記憶って言われたらちょっと大人でもわかんないよね。 両親からたっぷりの愛情を注がれて幸せに育った女の子、ライリーに訪れる人生最大の危機に、彼女の脳内で「思い出」を管理する5人?の感情たちが大騒ぎをするというストーリーです。前述のとおり、人間の脳機能について子供にもわかりやすく描かれていて、そうきたかー、なるほどー、と思える点で心理学徒にはおすすめ。特に忘却のシステムを描写したあたりが秀逸かな。 落としたりぶつけたりするとカランカランと音のする球体の「思い出」は、中に過去の出来事が映し出されるたびにキラキラ光って、でもガラスというより硬質プラスチックみたいな質感でした。 アルツハイマーのおばあちゃんなんかをからめると続編ができるかな。 泣いちゃったのは、小さな子にとって、一過性かもしれないけど大事な「思い出」が消えてしまうシーンです。ここも忘却のシステムを上手に描いていてよかったなぁ。 個人的には、ミネソタはいいところだけどやっぱり田舎だよー、これからティーンエイジャーになるライリーにはきっとサンフランシスコの方が断然楽しいよ!と余計なことを思いながら観ておりました。うん。

ANA B789 機内エンタテインメントシステムで鑑賞