Sea of Tranquility

しずかのうみ

猫6日目

昨日の夜はルナっちがずっと廊下をうろうろ歩いて、猫ズの様子をうかがっていた。 ルナっちも疲れるだろう…。気が休まる間がなさそう。 猫ズは絶好調。 来て数日出なくて心配していたうんちも毎日出て快便。ただしどっちがしたのかがわからない…。 そして今度はおしっこがなかなか出ない…。 さすがに暴れるようになってきたので、一日2回くらいケージから出して洗面所限定で運動させている。 勝手知ったる洗面所ならかなり大胆な行動も取る。他の部屋に連れて行くと固まるんだけど。 やっぱり先陣を切るのは白。茶色はのんびりしている。 夜は体重を量ってみた。 茶色412g、白364g。 500gを超えてくれないと駆虫ができない。そもそも虫がいるのかどうかもわからないけど。

ルナっちはずっとずっと不満そうにしている。 もしくはものすごく興味深くて落ち着きがない。 目が見えないというのはこの状況ではけっこうなハンデらしい。 常に匂いと気配と微かな鳴き声だけで猫の所在を判断し続けなければならない。 そして最近猫たちは家中を移動している…ような気がする(ダンナ部屋にも勢力が拡大しているから) かわいそうなルナっち。 ストレスによるものなのか私が放置しすぎたのか、今日久しぶりに歯磨きをしたら右上の歯ぐきが腫れて、切れていた。 ちょっと触っただけで血が出てきた。 歯はまだぐらぐらしてきていなかったが…。 さすがに大反省。 昨日、いや猫ズを拾ってきた直後からルナっちには「歯磨きする?」と訊き続けてきた。 ルナっちは歯磨きされる気満々だったのかもしれないけど、訊いた私は猫ズの下の世話に追われて訊いたそばからスルーしてしまっていた。 今日も流れで訊いたんだけどやっぱりそのままPCに向かってしまった。 すると、ルナっちが変な場所に座ってふがふが喉を鳴らし始めた。 納豆を食べる定位置でもないし、猫ズが潜伏している洗面所近くでもない、PCに向かっている私がよく見える場所。なぜだ。 もしかして歯磨きいつするんだよぅと言っているのかと思って、抱き上げてソファの上で歯磨きを始めたら(そこで出血に気づいたんだけど)いつになくおとなしく磨かれていた。出血した部分に触った時だけ痛そうに顔を背けたけど。 なんだか切なくなってしまった。 しかしダンナはダンナで出勤途中に猫が轢かれているのを見てしまって、うちの居候の姿とダブってしまい、なんだかセンチメンタルになっている。 1匹は猫先輩にお願いして、残った1匹は家にいてもいいかもとか言い出す始末。

でも、ルナっちにしろ猫にしろ、死んじゃう時が来るわけで、その時に私はダンナから恨まれるんだろうなあ。 ルナっちも猫も私のせいで今この家にいるわけだし。 出会わなければ悲しくもならなかったわけだし。 でも、出会ってよかった部分もいっぱいあっただろうにね。ってまだお別れしたわけではないのだが。 なんでもいいなら里親は簡単に見つかるけど、「いい里親」は難しい。 要するに拾い主が見てしっくりくる相手が「いい里親」なんだと思うんだけど。