Sea of Tranquility

しずかのうみ

意味と必然性

哲学するわたくし。

意味と必然性―意味論と様相論理学の研究

意味と必然性―意味論と様相論理学の研究

 

 可能世界意味論を調べるために借りたんですが、そこにたどりつけずに終わりました。外延と内包については今まで読んだどの本よりも丁寧に説明されていたので、少しわかってきました。でもほんと少し。人に説明できるところまでいかないとわかったとは言えないと思っていますので、まだまだです。雰囲気外延。だって論理的真とか、論理的等値がわかっていないと説明できないんだもん。論理学はまだまだ勉強中です。

最近は読書ノートを必ず作っていて、わからない単語とか専門用語をメモしておいて後で調べたりしています。でもそうやってメモしながらだと読むのに通常の何倍もの時間がかかってしまって、図書館の返却期限に間に合わなくて、いつも最後まで読めずに返すことになってしまいます。今回もそうでした。

まあ、買って家に置いてあったらあったで、いつでも読めると思ってなかなか読めないものなのですが。

この頃他の哲学者の本も同時進行で読んでいたんですが(サールとか)、内容がわからないなりにブログに記録を残そうとまで思ったのはカルナップだけだったので、わたし的にはインパクトのある内容だったんだと思います。また借りてこよう。本が古くて、壊したらどうしようと思ってどきどきしながら読みました。

この本の内容が論文として書かれたのは1940年代、翻訳は1970年代です。このタイムラグ、つらいですね。当時哲学を勉強していた学生はおそらく原書で読んだことでしょう。専門書を母語で読めるというのはとても幸運なことだと思います。

でも英語圏の哲学者の著書は、もしかしたら、英語がわかれば、英語で読んだ方が内容は理解しやすいかもしれない、というようなことを感じる最近のわたしでした。