Sea of Tranquility

しずかのうみ

PHASE-36 アスラン脱走

誰もが皆幸福に生きられる世界

…そんな世界はないでしょうね。
もちろん、最低限の衣食住が保証されていて、自立して生活できるだけの教育と雇用の機会を与えられて、疫病や事故等のない…明日の心配をしなくていい世界を、世界中の誰もが「幸福に生きられる世界」という共通認識を持って迎えるのであれば可能なのかもしれませんが、それは最高評議会議長から与えられる物ではなく、自分たちで作っていくものではないでしょうか。
そもそも幸せの基準なんて人によって全然違うじゃないですか。誰かが幸せになれば相対的に誰かが不幸になることもあります。これは「議長から見て、万人が幸福と思われる世界」なだけでしょう。
なんだか最近スレてきてしまっているのか、こう言われてホイホイ「その話乗った!」と食いつけません。これは「耳に心地よい」演説ではなくて「わかりやすい詐欺」なんじゃないかと。
これに感動して同調しちゃう人は、羽毛布団とか買わされそうです。こんな演説は失敗の部類に入ると思います。
しかしもう残り話数も少ないので、そろそろ議長に馬脚を現してもらわないといけないんでしょうな…