Sea of Tranquility

しずかのうみ

THE EDGE 第4巻

今まで触れたこともないのに突然THE EDGEについて書いてみたりします。昨日やっと入手したんで。
うーん、私は実はSEED好きだったのでしょうか?(萌えはしないが

では感想を。
ヘタレハゲのアスラン、面目躍如といった感じでした。ちゃんと彼のモノローグを挿入して、場面展開に無理のない心情を表現させただけで、これだけ話に筋が通るのか、と感動してしまいました。
「俺の選んだザフトは またアイツを殺すのか…」
というモノローグにやられたぁぁ。シンとキラの一騎打ちを見ていて「どうした、早くやってくれよ」と煽るアスランもいいぞ!本編のキラとアスランはお互いの視線は交わりながらも、思考や行動はどこまでも平行線…に見えますが、ここでは違う方向を見ながらも背中はぴったりくっついている感じですね。
ちょっとキラ視点のDESTINY(というかTHE EDGE)も見てみたくなりました。
本編では視点が定まらず、自分の居場所も刹那的に選んでいた感のあるアスランですが、THE EDGEで補完された彼の内面を見ると、決して流されていたわけでも、周囲の動向に目や耳を閉ざしていたわけでもないと思えてくるから不思議です。そうはいってもやはりこれは補完されたアスランであり、本編の彼は今後(スペエディ3、4や映画化)も本編の通りなんだろうな。もったいないな。

やっぱり、SEEDって素材としてはけっこうおいしいですよね。料理の仕方次第だということがよくわかりました。

書き下ろし部分かと思うのですが、AAに収容されたメイリンミリアリアに優しい言葉をかけられ、「違う軍服なのに…」と思う場面だけが「?」。昔々の、情報が遮断されていて国境を越えただけでそこにいるのは鬼畜だ悪魔だ…と言われていた時代の戦争じゃあるまいし、近未来ならなおさら、軍服が違うだけで人間性まで違うわけではないことくらいはわかんないかな?とちょっと疑問に。現代の戦争は、相手にも人格があり、歴史があり、家族があることがわかっていても討たなければならないところに悲劇があるんじゃないかと思うのですが。メイリンは外国人を見たことがなかったですかね???