Sea of Tranquility

しずかのうみ

PHASE-45 変革の序曲

珍しくアバンで「先週のおさらい」をしませんでしたね。やればできるんじゃんか。でも唐突に市民のパニックを描写してにわか緊迫感を演出してもなんだか空回り感が否めません。今までずっと主要登場人物のバストショットばかりで話が進んできてるからなあ…

で、今地球連合ってどうなってるんでしょうか?組織として。軍は機能してるんでしょうか?議長的には既にレクイエムを撃ってきているのは「国家ではない」扱いのようですが…やってる人はどう見ても地球軍ですが…このへんきっちり描写しておいてくれないと、ロアノークさんの処遇がどうにも納得がいきません。戻るに戻れない状況なのと、喜んでアークエンジェル、ひいてはオーブに付き従うのとは別問題でしょう。陣営を変えるなら、時間はたっぷりあったわけですから心の動きみたいなものを描いておいてくれればよかったのに。
ミネルバ搭載MS戦力のインフレーションがものすごくてデストロイなんて折り紙です。とうとう生体CPUの描写までなくなってしまいました。オーパイですか?それで、シン的に「ルナマリアを守る」ってのはストーカーまがいに戦闘中もつきまとうということなわけでしょうか。レイは明らかに、「失敗してルナマリアがどうかなっちゃってもそれはそれでいいや〜」と思っていましたね。

どうしてキラは今回に限ってあんなにアスランの体を心配しまくっているんでしょうか?(笑)自分が持ち帰ってきたジャスティスで出撃して余計悪化させたことに対する罪悪感ですかね?アスランに対しては「大丈夫?」とか遠回しに聞くんじゃなくて「寝てろ」「休め」と仕切るのが正しいのであ〜る、と示してくれているのかもしれませんが。あ゛ーしかしキラとアスランの電波会話は補完が必要すぎて聞いてて痒くなってしまいました。
「戦争に勝つ」というのは敵陣営を、一般人も含めて完膚無きまでにたたきつぶすことなのか?という疑問が、ジブリール氏を見ていると芽生えてくるのですが…まあプラントは宇宙に浮かんでるんでたたきつぶしても地球に影響はないってことでしょうね。それにしても、あれこれ企むけどやってしまった後のことって考えてるの?とつっこみたくなるよどこの陣営もさ。

オーブ(カガリ)は「屈服や従属は選べない」と言うけど今んとこプラントと連合で勝手にドンパチやってくれてるんだから静観を決め込んでもいいんじゃないかと思うんですけどね。もっとも本来オーブの立場では連合側につかなきゃいけなかったのでは?そのへんの縛りが全部無効になっちゃってるのが惜しいですね。どのみち連合が自滅したら次は当然オーブになんらかのパワーフローが流れてくることになるんでしょうから、カガリ的にはアークエンジェルに宇宙へ出てもらってその間に政治的な面で体勢立て直しが必要なんでしょう…でもアスランとさわやかに別れちゃったので(カガリは泣いてましたが)1話冒頭から引っ張ってきた関係の清算としてはちょっとあっさりしすぎだった感もありました。

しかし混沌としてきましたね。作中でも整理されないし、登場人物はなにも語らないし、見ている方はだんだん置いて行かれているような気になってきますよホントに…