Sea of Tranquility

しずかのうみ

PHASE-49 レイ

第一印象:壊れたテレビを叩いたら直った。

アバン:アークエンジェルとエターナルがタンデム。久々に聞くメイリンCICにちょっと萌え。久しぶりのせいかなんだか舌足らずに聞こえる。さすがに今日は回想なしか。あたりまえだ。この上バンクてんこもりだったらどうしようかと思いましたよ。

ラクス「勝敗を決めるのはスピードです」

ラディカル・グッドスピードですね!ラクス様!

キラ「ラクス、発進する。いいね!」

わざわざラクス様におうかがいをたてるキラ。まあにわかキラ厨の私としては素直に萌えるシチュエーションってことで。いかん、アバンで2回も萌えてしまった。
ターゲットはジェネシス…じゃなくてレクイエムの第1中継ステーションのようですね。据わった目で「道を空けなさい!」とすごむラクス様怖いですぅ〜。そしてシンとレイを呼びつける議長の妙にやさしげな態度もいわくありげで怖いですぅ〜。

Aパート:いきなりVestige。キャラの物思う顔はほとんどバンク。…いや、そこは責めるまい。来週は30分早いよみんな〜気をつけてね〜。アーサーはここへ来てもまだうろたえてます。そしてイザークは相変わらずぷりぷり怒り、ディアッカがそれをなだめるいつものパターンになんとなくほっとしたり。
その間も議長はシンを順調に洗脳中。シン、なんだか捨てられた子猫のような顔つきになってしまっていますが、大丈夫でしょうか?

議長「今、レクイエムのステーション1が、アークエンジェルとエターナルに攻撃されている。私があれで、なおも反抗の兆しを見せた連合のアルザッヘル基地を撃ったので、それを口実に出てきたようだが…」

議長が事実を曲げたりうそ、大げさ、紛らわしいことを言っているわけではなく本当にぱっと見はこのとおりなので困ったちゃんなわけです。別にアークエンジェルとエターナルに「正義」を振りかざさせなくてもいいんだけど、彼らなりの大義がないとさぁ…
「議長という大人の事情に青臭い若造達が立ち向かう」って構図にしたかったんだとしたら思いっきり失敗してるし、そうでないとしたら今議長が言ったとおりの展開になっちゃってる以上なにがしたいんだ、最終回に向けて?

議長「いや、まったく困ったものだよ。我々はもうこれ以上戦いたくないというのにね。これでは本当にいつになっても終わらない」
レイ「はい。でもしかたありません。彼らは言葉を聞かないのですから」

さすがにこれは嘘っぽい。
戦いたくない=議長に逆らう人間は要らない→排除してしまえば戦う必要はない
言葉を聞かない=「議長の」言葉を聞かない→「自分の」言葉を持つ人々
ってことですからね。うさんくさい。
でも、シンは意見を求められて、レイの余命が短い話を思い出してほだされて、そして…
レイの「作られた運命」、そして今となっては責める相手もないという事実を受け止めつつこの結末を選ぶ悲哀には同情の余地があるにせよ、それだけですっきり「はい」って言ってしまうこの子のあまりにもシンプルでストレートな中身も悲しすぎる。議長が勝てばもうクローン含む「悲しい子」が生まれない?そりゃ〜どうかねぇ。

Bパート:今回は場面展開が早くて中身がぎっしり詰まってますね。今回がまだ3クールとかだったら以下略。

ネオ「ネオ・ロアノーク、アカツキ、いくぜ!」

そっか、ネオはああ見えてこういうキャラだったのか。もうそう思うしかないのか…。でもこの時の発進はかっこよかったよネオ兄ちゃん。ヒルダちゃんもストレートな人だなぁ。そしてイザークディアッカの戦時下漫才もたまんね〜。アーサー、いいかげんうろたえるのやめれ。この期に及んで。タリアさんはアークエンジェルに(たぶん)敬意を表して全力戦闘モードへ。お互い、女はつらいよですなぁ。でもどうしてこう前作も今作も女性艦長同士のせめぎあいかなあ。他のやり方は思いつかないのですか?
ドム、がんばってるなあ。ディアッカの小芝居が素敵。でもさ、前作のキャラが(思いっきり軍人としての立場をまっとうしているように見えるイザークですら)とっても自由に動いているのに、今作で出てきたキャラってどうしても動きに制限があるというか、つまんないよなあ。ルナマリアもくそまじめにインパルスを出すだけだし。

メイリン「おねえちゃん、やめて!なんで戦うの!?なんで戦うのよ!どのラクス様が本物か、なんでわかんないの!?」

…世界はまだどっちのラクスが本物か、っていう物差しで動いていたわけですかそうですか。本物ならなんでもいいのかよ。あ、でもメイリンのこれかわいかった。これをエターナル(つか反議長の立場)から言わせるためにメイリンザフトから足抜けさせたんだね。でもその展開が超展開なんだっつーの。
しかもルナマリアザフトで一番最初にミーアが偽物だと知った人物なのに、これをメイリンから言われてるようじゃホントにダメダメです。

インパルスをタゲるドムトルーパーズ。賢いね。そしてミネルバタンホイザーアークエンジェルに照準を合わせる。アークエンジェルはエターナルに先行して動いているため、回避すればエターナルに当たる。もうだめー。
そこへ前作の再現が。立ち位置までまるっきり同じですかネオ兄ちゃん…そして…壊れたテレビは叩けば直る、ってことで。ムウ・ラ・フラガの記憶とネオ・ロアノークの記憶が見事に再構築されました。すげえ。それにしてもこのあたりの数カット、ほとんどバンクでしたよね?アカツキに射抜かれたミネルバタンホイザーはフリーダムに撃ち抜かれた時のバンクだし、もしかしたらアカツキタンホイザー受け止めた所は前作のバンク!?しかしアカツキタンホイザーが指向性の強いビームでよかったね。まあアークエンジェルは前回もそれで助かったわけだが。

ムウ「大丈夫だ!もう俺はどこにも行かない!終わらせて帰ろう、マリュー

ここの絵はスカイグラスパーでネオがアークエンジェルを援護した時のバンク。しくしく。でも、子安さんいい。いいよ…。初めてあなたをいいと思いました。ここの台詞は役名「ムウ」でいいよね?
さて、旧クルーゼ隊3バカも揃ってアークエンジェルは百人力状態。どうもイザークディアッカは、ジェネシス発射とかユニウスセブン落下とかレクイエムステーション1攻略とか、大きめの物標を相手にすると燃えるのですね。
レイ、こんなところでとってつけたようにルナマリア擁護。そりゃ今はシンにへそを曲げられたら困るもんね。でもさ〜。まあ、レイに限らないけど、この話に出てくるキャラクターは言動に一貫性がなさすぎるんだよねえ。

愚痴半分からかい半分でしたが、今回はなかなかスピーディな展開で楽しめました。間に合わなくて詰め込みすぎ…げふっげふっ。
で…ネオ・ジェネシスですか!?ネオ・ロアノークがいなくなったからってそんなもん出さなくても〜。トホホ。そしてパトリック・ザラの亡霊再び。議長のそっけなくさりげない「撃て」に却って迫力を感じたりしながら次週怒濤の最終回へ続くのであった。

議長「さあ、今度こそ消えていただこう。ラクス・クライン

ってあれだけのことをやらかしたのは全てラクス@本物を消すためだったのですか?議長(つД`)そしてレイがそれについていったのは全てキラを倒すため…?そりゃあどう転んでもシンが主役を張れるはずはないな。