the final タキシードは明日に舞う

どこかのスレで読んだ一言
キラ「いくら吹き飛ばされても…僕らはまた、花を植えるよ」
シンには「死んだ人間は帰ってこねんだよ」ってキラをぶん殴って欲しかった
明日のガンソードはそれをやってくれるんだろうな…

はい、ヴァンがやってくれましたよ。

ヴァン「エレナは死んだ！おまえが殺したんだ！俺からエレナの死まで奪う気か！死んだヤツはなぁ、絶対に生き返らねえんだ！俺はそんな与太話を聞きに来たんじゃねえ！俺は、おまえをぶっ殺しに来たんだ！」

なんかもうこれだけで、このアニメ見てきてよかったと思った。
星野さんの熱演もすごかった。

ウェンディ「幸せしかない世界なんておかしいわ。そんな幸せ、ないのと同じよ。それも、誰かに無理矢理なんて間違ってる。そんなの幸せじゃない。ただの、心の暴力だわ」

図らずもガンダムSEEDのアンチテーゼになってしまった感があるガンソード。
キラが言うべきだった台詞を、キラと同じ声の人に語りかける構図がまたなんというか…それにしても保志くんうまいなぁ。「与えられた」信念に取り憑かれて妹すら手にかけようとする狂気のお兄ちゃんと、カメオに噛まれて正気を取り戻し、でももう昔の自分には戻れないお兄ちゃんの演じ分けが見事でした。まあ、この作品の声優さんはみな巧いですよね。

かぎ爪の男「やめなさいヴァンくん、このままでは計画が水泡に…どうしてあなたはこんなことを…どうして…」
ヴァン「決まってるだろう！それはな…おまえが、俺を怒らせたからだ！！」

世界平和のためだとか大義名分のためではなく、自分から発した怒りの落とし前を本人にぶつけるストレートな流れに見入ってしまいました。
そして、兄妹の関係にもちゃんと落とし前がついて、ファサリナさんも最後に自分のとるべき道を見いだして、カルメンさんも告白できて、プリシラがちょっとかわいそうだったけど(この子なんのために出てきたんだろ。ホバーベース要員？萌え担当？)ホントによかった。ハッピーエンドではないかもしれないけど、大団円だよね。あれ？ハッピーエンドが大団円？(笑)みんなが宴会を始めようとしている時に一人旅立つヴァンに、結局誰も追いつけないのかな？と思ったらちゃんと話が続いていて、ちゃんとそれぞれに決別し自分の道を進み始め…後味のいい終わり方でした。

かぎ爪を同志と慕う人たちが揃って脱出しようとする中、子犬を逃がして自分は毅然として残るジョー・ラッツの犬に涙…
そして最後においしいところを持っていったキャプテンカイジが憎すぎる(笑)憎いと言えばエンドタイトルクレジット！あそこにオープニングテーマを持ってきたのも憎いなあ…しかもただのリミックスかもしれないけど、ロングバージョンだし〜。
見終わったらまた1話から見返したくなってしまった。