Sea of Tranquility

しずかのうみ

STAGE 4 その 名 は ゼロ

アバンのナレーションがブリタニアと日本のなれそめ(違)ではなくなりましたね。代わりにと言ってはなんですがルルーシュの微妙な未来を示唆する内容になってきました。まだ4話、されどもう4話…。


1話から…いや、ガンソードの頃から感じていた印象は「外連味たっぷり」ということでしたが変態ゼロ仮面様登場でますます強くなりました。ギミックの仕掛けられた仮面に大げさなマント。前時代的です。しかしお貴族様が日本を支配する妙ちきりんな時代なのだからそれもありかな?…と思っていました、OPで見ていただけの時は。
列車一両丸ごとを自分専用の舞台として(乗客に無駄にギアスの力を使い(笑)芝居がかった台詞と所作でレジスタンスたちのハートをわしづかみ♪にしようとしたのかどうかはわかりませんが(右手をご覧下さい、ブリタニア市民のこぎれいな市街が広がっておりまーす、とか始めた時はどうしようかと思いましたが)そもそも直立歩行兵器が闊歩するようなトンデモ設定だったはずなのに、その中でも変態仮面は浮きまくっているのです。この違和感にびっくりでした。まだタキシード仮面様の方が世界観に馴染んでいましたよ…なんだか自分の身内が妙なお面をかぶって街頭でパフォーマンスをしているかのような気恥ずかしさ。
それだけ過去3話でルルちゃんに感情移入していたって事なのかしら。


今回のメインは(いろんな意味での)スザク奪還。主人公の親友であり主人公の妹に慕われ、ナイトメアフレーム開発者からもいい物持ってると評価され、スザクきゅん大人気でちょっと妬けちゃいます(マテ
当の本人は自分の人気にまったく気づいていないのも好感度高いですね。実は私けっこうスザク萌えです。あの無頓着っぷりがたまりません。もっとも平和な世の中だったらただのうざいいい子ちゃんだったのかもしれませんが。
ルル的にはもちろん自分の親友だし、自分を庇ってくれたという負い目もあって「借りを返す」つもりで救出作戦を敢行したわけなのですが、その背景にはナナリーちゃんの「スザクさんが人を殺したなんて嘘よね!?」という純粋な信頼があったのだと思います。ナナリーに「元気いっぱいに解放された無実のスザクきゅん」を見せるために(見えないけど)あれだけのパフォーマンスを演じたと言っても過言ではないでしょう。しかしあの結末。悲しすぎる。
まるで「かわいい娘へのクリスマスプレゼントとして限定一点物のテディベアを買ってやろうとしたら別の父親に先を越されて買えなかった」パパみたい。…ちょっと違うか。テディベア自身に逃げられたという所か?(笑)
今回、仮面越しとはいえスザクとの対話を果たし、願う未来は比較的同じ方向にありそうだけど手段を選ばない派と手段を選ぶ派に分かれることを確認したことで、二人の立ち位置が明確になり、どっかのエセ親友コンビにはない緊張感が生まれました。
ルルーシュの正体不明さ、詰めの甘さなどが露呈してなんだか尻すぼみな展開になってしまう所だった今回ですがラストがCC復活ということで、次回以降にもまだまだ期待大です。


もちろんツボな台詞は「全力で見逃せ!」です(爆)