- 作者: ロバート・A.ハインライン,福島正実
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/01/30
- メディア: 文庫
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中学生くらいの頃からSFを読み始めて、その当時既に古典だったこの本も読もう読もうと思いながら、なんとなく表紙の猫にあざとさを感じて後回しにしてきましたが、Kindleで安くなってたというだけの理由で購入。 新訳版もあるらしいのですが、あえて福島正実訳を選びました。 全ての表現がレトロスペクティヴ。 説明調の表現がまだるっこしくて、読み進むのに苦労する箇所もありましたが、中盤以降の怒濤の展開は見事でした。もちろん「時間旅行」という概念自体がSFといえどもあまりに非科学的で説得力はほとんどないんですが(特に一度過去へ戻るところとか~)空想を楽しむというSFならではの醍醐味がありました。 でもちょっと女性キャラクターの扱いには不満が残ります(笑)
中学生の頃読んでいたらあまり興味が持てなかったであろう人物、物理学者のトウィッチェル博士に興味を持ったのも、この年齢になってから読んだからなのかな。
測定のできないものが、どうして科学といえるか