Sea of Tranquility

しずかのうみ

秋の花

「強い」長編。

秋の花 (創元推理文庫)

秋の花 (創元推理文庫)

 

 「人が死なないミステリ」で初めて人の命が失われます。

えーと

仏文の課題で『感情教育』を読むみたいなのがあったんですけど、まだ読んでいません。今年の課題はなんだったかなあとか思い出しながら読みました。『感情教育』についてはうちの小倉先生が詳しいので下手なレポートは書けません。『ボヴァリー夫人』は、すでに課題をこなしたお友達から何かコメントを聞いたのですが、自分にはあまり関係ない話だな、と思って聞き流したのを後悔しています。この本では「フロベール」表記なのですが、二重母音なのでフローベールって書かれた方が目に馴染むなぁ…。

あ、そうか。この本に出てくる落語の演目や作家や書名をリストにしたら、面白いかもしれない。

野菊の墓』ツアーはやってみたい!でもせっかく千葉まで行くなら館山までがんばって『南総里見八犬伝』ツアーにしたいかも…。1日で回れるんだろうか。犬が出てくるし好きなんですよ八犬伝。子供向けに1冊にまとめたものしか読んだことがないので改めてちゃんと読んでみたいんですけど、ちゃんとした全訳はあんまりないみたいですね。

本編にはあまり触れたくないのですが、故意や殺意より過失の方が、当事者には重い…いえ、比較するようなものではないとは思いますが、殺意が芽生えてそれを行動に移すまでにも(当事者が罪悪感を覚えないサイコパスだったとしても)いろいろなことがあるとは思うんですが、過失はほんとうに、つらいと思います。過失を裁いても誰も幸せになりません。でも一番裁かれたいのは当事者なのかもしれません。