Sea of Tranquility

しずかのうみ

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム

www.spiderman-movie.jp

スパイダーマンは日本でもコミカライズされたり(なんと池上遼一ですよ)

ドラマ化されたりしていて(レオパルドンが出てくるやつ。なんとこのDVD-BOXはレアものらしく10万円!)

マーベルコミック由来の割には日本人にも親しまれているコンテンツですよね。私も好きです。とはいえライミ版もアメイジング版も観たことないんですが。

もともとそんなにしょっちゅう映画館に行っていたわけでもないけど、コロナ禍以降さらに頻度が激減してまして、それでもたまに行くとDCやマーベルの映画の予告編が見られるので、ワンダーウーマンとかアベンジャーズとか面白そうじゃーんって思ってはいました。今回のスパイダーマンは前評判がめちゃめちゃよかったので行ってみることにしたんですが、さすがに予備知識ゼロではいまいち楽しめないのでは?できればMCUになってからのスパイダーマン過去2作を復習してから…

 

と思ったのにいろいろ時間が足りなくて結局1作目のみ、自宅で配信を観てから今作を鑑賞しました。奮発してIMAXだよ!

基本設定は昔からそんなに変わっていなくて、普通(または内気でオタク)の高校生がクモに噛まれてスパイダーマンになっちゃいました、というのが発端です。スーツは着てても着てなくてもよさそうなんですけど、MCUでは巨大軍需産業?の元締めトニー・スタークことアイアンマンが巨額の富を注ぎ込んで開発したスペシャルなスーツを貸与されたりするんですね〜。

アイアンマンといいバットマンといい、やたら金持ちが出てくるのがアメコミのお約束なのでしょうか?

2作目を観そびれたため、未知のエピソードや時間経過に戸惑う場面も多少はありましたが、そこは後で補完することにしました。でも全編観終わった今、他のシリーズも観なきゃいけないんじゃない?というお気持ちになっており、MCUだけでも23作とかあるらしくてどうすればいいんですか…?

しかもエンドタイトルやスタッフクレジットが終わった後に次回予告?まであったんですけど一体何作観れば…?

関係ないけど本編上映前の予告編ではバットマンの新作も観れまして。私はこういうゴシック調のダークファンタジー大好物なのでバットマンは観なきゃ。言うてノーラン監督作品3部作観れてないんだったわ。こっちも観なきゃ…。

という感じで宿題ばかりが増えた新作鑑賞でした。いろいろ書きたかったんだけどよく考えたらネタバレヤバそうなのでいつものようにふんわりした内容で終わりそうです。

そんな私の心に響いたニッチなキーワードは

道徳心

ですね。おお、そうくるか。ちょうど倫理学のレポート書かなきゃと思っていたところだから余計ダイレクトにきました。もともと普通の高校生が近所の人たちを助けるというのがスパイダーマンの活動だったんですよね。"Your friendly neighborhood" (あなたの親しい隣人)というキャッチフレーズが作中にも何度か出てきます。そして同様に作中で何度か出てくるもう少し重いセリフが "With great power comes great responsibility." (大いなる力には大いなる責任が伴う) 異世界も巻き込んだ戦いに臨むということは、近所の小さいトラブル解決では背負わないような大きな責任を背負うということなんですよね…。実際に今作ではたかがアメコミと軽くみていた私でもちょっと考えさせられてしまうような展開がありました。

道徳心に基づく行動を相手から全否定されたとき、果たして怯むことなくその力を行使し続けることができるのか。そもそもここでの道徳心とは?理解し合えない相手に寄り添うことは自分を傷つけることになりはしないのか?そもそも、治療を望まない相手を治すのは善なのか。善意の押し売りは自己満足に過ぎないのではないか。

そんなことを考えているうちに本編が終わりました。もう一回観たいかな〜。