Sea of Tranquility

しずかのうみ

STAGE 1 魔神 が 生まれた 日

さて、ようやく本放送が開始になったわけですが、金曜深夜といえどもこの時間まで起きているのは老体にはきつい。録画予約もしてあったのですが少しテンションが高かったのもあって、気づいたら放映時間になっていました。うーん、やっぱ地デジきれい。


では、前回のエントリで書けなかった部分も含めて、再度レビューしてみようかと思います。


物語の背景については賛否両論と言ってもいいくらい評価が分かれているように思えます。「竹がPだから反米」と言う人もいますが、そんなカテゴライズを物陰から笑って見ていて、全然違う料理を出してくる監督がいそうな気がします。ちょっと深読みのしすぎかもしれませんが。
人類が形成するコミュニティはある程度成熟すると帝政・王政に復古してしまうのでしょうか。ちょうど今WOWOWで銀英伝を一挙放映していて、いくらなんでもワーグナーを体現した世界はありえねーだろー、と思っていた所にまたこのレトロな巻き毛の皇帝を見てしまってうーんと唸る私。単純に対立の構図が作りやすいということもあるかもしれませんが、このレトロな設定にもなにか意味が…?とまたまた深読みモードに突入です。そういえば攻殻SACでも米が帝になっていたような。
んなことしてないで素直にストーリーを追うのが一番ですね。キャラは立ってますね。酢飯…じゃなくてシャーリーかわいいですね。でも生徒会長の大人の雰囲気にも萌えます。しかし1話の展開がすごすぎて、とてもこの女子高生たちとルルが絡む様子が想像できません。
前回も少し触れましたが、レジスタンスのトラックに閉じこめられたルルが延々独り言を言い続けるんだけど絵で見せるんじゃなくて言葉で説明し始めるとアニメである必然性が薄れるような…ただ一連の独り言でルルーシュの性格の片鱗も見せる狙いだったのかもしれないですね。そういう点では成功?
展開は謎の欠片だらけでたいしてドラマチックなわけでもないのに、いろんな要素を詰め込んだせいでけっこうスピーディに感じられました。1話でこんなに伏線張りまくって、回収大変そう。
スザクが「民間人を巻き添えにしないボクちゃん」に酔っている(ように見えた)カットはたいへんおいしゅうございました。これからも彼はこの立ち位置で行くんだな、きっと。ルルちゃんは「力をゲットしたから今まで保留にしてきたあんなことやこんなこともできるようになっちゃったボクちゃん」に酔ってましたが。
そんなルルちゃんですが、ラストカットの一言はナイスでした。ホホエミもナイスでしたが台詞というか言い回しがもっとナイスでした。これでワタシ的には福山潤の株が上がりました。今後に期待です。
というか声優陣はかなりよかったですね。既存の役にない勢いを出してた人もいました。このへん谷口マジック?


さて、ネット試写では予告がなくて残念だったので、是非本放送で、と思ったら本放送にも予告はありませんでした。びっくりです。どうやら本編の尺が足りなくて予告はカットしたようです。いきなりすごい大胆(笑)一部ではシンプルすぎると不評のアイキャッチですが、私は評価しています。
中川幸太郎サマの音楽をチェックしようしようと思うのですが本編に引きずられてなかなか印象に残りません。まあそれでこそ劇伴かもしれませんが。冒頭のコーラスはきれいでしたね。全体的には直近の作品でもあるし、ガンXソードのOST2あたりの雰囲気が漂っているような印象です。


ED最初のカットは「今日もどこかでデビルマン」ですか?(爆)